書籍紹介

建築家だって散歩する

建築家だって散歩する

山下 昌彦 著

 世界中を散歩しながら見た、食べた、考えた――「みなとみらい線新高島駅」など多くの建築物を設計している建築家であり散歩マニアである山下昌彦の書き下ろしエッセイ。
 屋外博物館のようなローマ郊外の庭園、坂道の街ドゥブロヴニク、ハンブルクでの生ガキの立ち食い、迷子になるのが楽しい杉並や谷中の住宅街、変貌を続ける青山通り……たくさんのカラー写真とともに「散歩の極意」を綴ります。

◇日本図書館協会選定図書

〈著者紹介〉
山下昌彦(やました まさひこ)
建築家、都市計画家、UG都市建築代表取締役
1952年甲府生まれ 東京大学修士卒、ハンブルク大博士在籍
松田平田設計、フォン・ゲルカン・マルク事務所(ドイツ)に在籍
1986年独立

〈カバーイラスト〉
WIND PRESS 71(森千章)

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ISBN978-4-9901689-1-9

定価:1,260円(本体:1,200円)

四六判/184頁



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目次

【第1章】散歩のすすめ……歩かずにはいられない

私は散歩する
いつから散歩を始めたか
集落彷徨
再渡欧
ドイツ人は散歩する
住宅地を散歩する
散歩と余暇
中心街を散歩する
世界の都市を散歩した
どこに住みたいか
日本人の偏見
散歩と自然について
日本人の無常観について
人はなぜ散歩するか?
散歩が習慣化するとき

【第2章】人はなぜ都市をつくったか……散歩するためである

なぜ都市はできたか
都市がひとつの宇宙となる
水平のつながりから垂直へ
散歩する人は干渉する
外壁は公共の財産
きちんとしたリーダーが必要
ちらしずし都市
にぎりずし都市
決めたらやり続ける
住む場所のオルタナティブとしての都市
商業の魅力
少子化時代の建築と都市
甲府

【第3章】散歩しながらの挑戦……建築設計への展開

コミュニケーション・アーキテクチュア
まちとつながるオープンな建築
多様な住戸とユニークな構造
個性を表現する外観
外苑東通りにて
幕張ベイタウン
アーバインの仕組み
横浜にて
建築の内外を散歩する
ガラスの商業施設
建築は都市の部品である
デザインとデザイナー

【第4章】どうしたら魅力的な散歩装置ができるか

つなげること
袋のネズミの商業はダメ
オープンモール
コロネード
パサージュ
水辺のデザイン
迷宮と路地
階段と坂道
建物を地中に埋めて地上をできるだけ開放する
ミュージアムを歩く
図書館、音楽ホール、オペラハウスの空気
庭園と公園
イベントと大道芸人
飲食する楽しみ
くぐり抜ける楽しみ
橋を渡る
都市の光と闇

おわりに