書籍紹介

住宅の資産価値を考える

住宅の資産価値を考える
実用と文化の経済学

荒木 清三郎 著

人はなぜ、人生最大の買い物をいとも簡単に決断してしまうのか?

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行政担当者として建築行政・都市開発事業に携わってきた筆者が、住宅の“価値と価格”にまつわる多面的な考察をつうじて、住宅流通市場における生産者と消費者の不透明な対立構造に一石を投じる。

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著者プロフィール

荒木 清三郎(あらき せいざぶろう)
1933年生まれ、1956 年中央大学経済学部卒業。東京都庁に勤務、建築行政、都市開発事業などを担当(建設局参事)した。再開発プランナー。現在は協同組合街づくり総合研究所客員研究員およびNPO首都圏定期借地借家権推進機構特別調査役として、市街地整備の業務に携わっている。
著書に『マンション建替えの実務』(週刊住宅新聞社・2006)、『「定借」の活用と実際』(信山社・2010)、『土地と住宅』(三和書籍・2010)がある。

ISBN978-4-9901689-4-0

定価:1,680円(本体:1,600円)

四六判/228頁



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目次

まえがき

序 章 資産としての住宅

総合される資産価値
価値と市場価格
住宅の資産化
住宅政策の昨今

第1章 住宅の寿命

住宅の変遷と指標
住宅の質と量
住宅の耐用性
構造と強度
住宅の寿命とリフォーム

第2章 住宅の性能

住宅の品質と規準
木造住宅の防火と耐震
住宅の瑕疵
住宅水準
耐久性と省エネ
国産材の使用

第3章 住宅の生産

作り手の選択
大工・工務店と住宅メーカー
建築士と建築家
持ち家と住宅産業
建築費の構成と積算
原価と価格操作
坪単価を読む

第4章 住宅の価格

価格と評価
マンションの特殊性
担保と補償の価格
価格の理論
価格決定と市場の態様

第5章 住宅の資産化

実用と文化性
住まいの原形
住まいの空間
住まいと構造
日本の住宅
風土と気候
コスト・プランニング
ファイナンス・プランニング
資産価値をつくる

参考文献

あとがき

事項索引